Story #8 Aloha Birdie ハワイでもバーディー・ファンは多い。

Birdwellの

ビーチトランクスの話

by Rin Tanaka

 

  夏が終わらないで欲しい…….。カリフォルニアに住んでいて良かった思うことは9月に入っても暑い日が続き、9月下旬まで夏っぽい気候が続くことです。日本は8月のお盆を過ぎると急に季節が変わってしまうので、カリフォルニアの少し長い夏は本当に貴重です。

 それでも、カリフォルニアにも間もなく秋と冬が訪れます。「もっと夏を満喫したい!」——そんなことを考えるカリフォルニアのビーチボーイズたちが向かう先はご存知、ハワイです。言うまでもなく、ハワイ好きは日本人だけではありません。アメリカ本土に暮らす人たちにとっても、ハワイは憧れの場所です。僕も全米中のいろいろな町を旅しましたが、「ハワイは別格!」と断言できるほど素晴らしい島々です。 

 1961年にカリフォルニアでスタートした<バードウェル>にも、ハワイから多くのオーダーが多く入ってきました。特にライフガード・チームからの需要が多いようで、さらにカヌーチームなどからもニーズがあります。ハワイは人々が密接に水と暮らしている場所なので、<バードウェル>のトランクス1枚でほぼオールシーズンをカバーできるのが最高ですね。

 気になるのは、地元ハワイには<バードウェル>のようなサーフトランクス・ブランドが存在しないのか、ということでしょう。実は大昔のハワイには日系&中国系オーナーが経営する縫製工場が数多く存在していました。しかし1980年代あたりからそれらの縫製工場がほぼ消滅し、ハワイでもアジア産の水着が多く見かけるようになりました。それゆえに、カリフォルニアでカスタムオーダーを受け付けてくれる<バードウェル>にオーダーしたほうが早くて確実というわけで、<バードウェル>はハワイでも結構人気の高いブランドなんです。

 ハワイのライフガードは赤いユニフォームのカリフォルニアと違って、緑色を採用しているケースが多いようです。そうです、ハワイは自然豊かな場所なので、緑色はイメージ的にもバッチリ。ワイキキを歩いていると、きっと<バードウェル>の緑色のトランクスに遭遇するでしょう。ぜひチェックしてみてください。

 夏が終わらないで欲しい…….年に一度必ずそんな切ない気分を体験しながら、人間は歳を取っていきます。実は一般的な平均寿命の人生だったとしても、一生のうちに僅か80回前後の夏しか体験できないのです。それってちょっと少なくありませんか?! しかしそんなことを考える暇があったら、<バードウェル>のトランクスを持って、海へ向かいましょう。海には不思議と人の気持ちをワクワクさせるパワーがあって、そこには楽しい出来事が多く待ち受けているはずです。

(来年の夏に続く)

 

オワフ島のラニカイビーチから送られてきた写真より。今から25年前の1989年に撮影されたそうですが、あまり古く感じないのはハワイには「変わらない夏」があるからかもしれません。地元カヌーチームのメンバーが着ているのは<バードウェル>のトランクスで、しかも色がグリーンという点がハワイのスタイルです。パームツリーの色とも同調し、ばっちり似合っていますね。


こちらは隣の写真に同封されていた『ラニカイ・カノエ・クラブ』からのお礼状。1989年当時はまだ2代目社長のヴィヴィアン(当時69歳)が現役で働いていました。彼女宛に「グリーンの<バードウェル>は他のチームとは違って、最高に目立っていた!」と書かれています。


1995年4月19日に発行された『Palm Beach Post』の記事では、地元水族館『シーワールド』のスタッフが川に迷い込んだイルカを救出している様子が報道されています。彼らがユニフォームにしているトランクスも<バードウェル>製で、鮮やかなロイヤルブルーが『シーワールド』のオフィシャルカラーのようです。

 

 赤のチェッカー模様が入ったこのトランクスは「Made in U.S.A.」のレーベルが付いているので、1980年代製でしょう。バードウェルが得意とするのは手の込んだカスタムオーダーで、こういったポップなデザインを手がけると実に最高ですね。


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